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農家の大人たちは会社人間の慌しい日常へと復帰し、子どもたちは修学旅行に体育大会、学園祭にと活気付いております。 しかし、緑豊かなこの時期に、気持ちがブルーになる人が少なくありません。子どもでは、楽しいはずの学校イベントにもかかわらず、登校を渋ったり、登校できなくなるという現象が目立ちつつあります。 ちなみに、不登校のすべてが心理性格的なところに原因があるわけではありません。うつ病が潜んでいる場合も少なくありませんので、今回は小児・思春期のうつ病についてお話したいと思います。 ある小学生は、登校はするのですが、曜日を問わず一限の授業に限って腹痛を自覚し授業を抜け出なければなりません。小児科で検査を受けても所見はなく「心因でしょう」と言われるのですが、一時間目の授業内容やクラスの人間関係に特別のストレス源は見出せません。またある子は、目は覚めていても寝起きが悪く午前中ぐずぐずしているのですが、昼時になると回復して登校できるといいます。 本人たちに聞くと、朝から体がかったるく重い、いくら寝ても寝足りない感じ、朝食をとるとムカムカする、といいます。家族の目には、休日であっても午前中にとくにぐうたらしていて、すぐに横になりたがるので怠け者になったと映ります。実はうつ病に特有な、症状の日内変動なのです。 子どものうつ病は、大人と違って精神症状が目立たず、身体不調や行動の異常として現れる特徴があります。うつの初期に免疫能が低下するので、たいていは風邪で始まりますが、風邪が治っても体調不良による不登校に陥りますので、心因性の不登校、あるいはサボり、仮病と誤解されがちなのです。 よく聴くと、なんとなく無口で不活発、表情が疲れたように乏しい、友達とも遊ばなくなった、ちょっと叱正するとメソメソし苛立ちやすい、あるいは自室に逃げてこもるといった、行動・態度の異常が家族にも把握されます。また学習面では、授業中ぼんやりしている、宿題をしなくなった、忘れ物が目立ってきた、試験結果が本来の実力に比して低すぎるなどと、先生に気遣われるようになります。 子ども自身は、全身倦怠、易疲労、食欲不振、睡眠障害などを自覚しているですが、家族の誤解で病気を悪化させている場合が多いのです。 子どもを叱る親御さんはどうでしょうか。せっかくの休日なのに外出を面倒がり趣味活動もしなくなったお父さん、台所仕事も億劫で献立に迷うようになったお母さん、うつ病の兆候かもしれません。
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