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不登校の背後に潜むうつ病
 

 新学期が始業して二カ月目。生徒にはボツボツ疲れが出てきて、いわゆる不登校が見えてくる時期でもある。

 不登校の原因をとかく本人の心理性格的な次元に求めがちだが、そのすべてが心因性で了解できるわけではない。実は、大脳の生理的な機能不全を原因とする、うつ病がからんでいる場合が少なくないのだ。

 ある小学生は、午前中の授業に限って腹痛を自覚し、授業を抜け出る。また、ある子は午前中にぐずぐずとしていても昼時になると元気を回復して登校できるのだ。家族の目には、ぐうたらしていて、すぐに横になりたがるので、サボり、怠け者に映る。本人は、いくら寝ても寝足りない感じ、朝から体がかったるく重い、ムカムカ感、食欲不振を自覚しており、その不調が、学校日に限らず休日にもあり、とくに午前中に強いという症状の日内変動から、心因性よりも生理的な病気が疑われてくる。

 子どものうつ病は、大人と違って精神症状が目立たず、身体不調や行動の異常として現れる特徴がある。初期には免疫能が低下するので、風邪から始まりやすい傾向は特記してよいだろう。風邪が治ってもずるずると不調を引きずって、不登校に陥るのである。なんとなく疲れた顔つきで、無口、不活発になった、メソメソし、いらだちやすいといった行動・態度の異常が家族にも把握される。また、学校では、授業中ぼんやりしている、忘れ物が目立ってきたなどと、先生に気遣われるようになる。しかし、うつ病と気づかれずに悪化させている場合が多い。

 うつ病は、脳内ビタミン活性が低下して、エネルギー水準が落ちている状態を意味する。今日では抗うつ剤という特効薬があり、よく効く。

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